第7章・高配当株 全20本中の8本目

暴落のときも配当を減らさなかった会社。わたしの持ち株から、ディフェンシブ株と「景気敏感でも強い株」を選んだ

この記事の目次

高配当株で怖いのは、株価が下がることより、配当が減ること⁠です。配当を生活の足しにするなら、暴落のときにも配当を出し続けてくれる会社かどうかが、とても大事になります。

この記事では、わたしの持ち株から、リーマン・ショック(2008年)⁠やコロナ(2020年)⁠のときも配当を減らさなかった会社⁠を紹介します。景気に強い「ディフェンシブ株」⁠だけでなく、景気の影響を受けやすい業種なのに配当を守った会社もあります。

この記事でわかること 暴落のときに配当がどうなるか/配当を守ったディフェンシブ株/景気敏感でも配当を守った会社と、その共通点

1. 暴落のとき、配当はどうなるか

景気が大きく悪くなると、会社の利益が減り、配当も減らされやすくなります。リーマン・ショックのあとには、トヨタ自動車やメガバンク、大和ハウス工業⁠など、名前の知られた会社でも配当を減らしました。

業種ごとの景気への強さは、「景気に強い業種・弱い業種」⁠で整理しました。ここでは一歩進めて、会社ごとに、暴落のときに配当を減らしたかどうか⁠を見ていきます。

2. ディフェンシブ株⁠:景気が悪くても配当を守った会社

会社 業種 暴落のときの配当 持ち株の割合
KDDI 通信 24期連続で増配⁠。リーマン・ショックもコロナも増配 3.2%
NTT 通信 15期連続で増配⁠。コロナのときも増配 3.6%
キリンホールディングス 食品 コロナのときも、1株64円→65円と増配 3.1%
花王 日用品 36期連続で増配⁠。どちらの暴落でも増配 0.8%

スマホの料金、ビール、洗剤のように、景気が悪くても使い続けるもの⁠を売っている会社です。売上が落ちにくいので、配当も守りやすくなります。

ちなみに花王は、東証の業種では「化学」⁠に入るので、業種で分けると景気敏感の側になります。でも、実際の商売は洗剤や化粧品などの日用品です。業種の名前だけでなく、何を売っている会社かを見る⁠のが大事です。

ディフェンシブかどうかは、業種の名前ではなく「景気が悪くても買われるものを売っているか」⁠で見る。

3. 景気敏感でも、配当を守った会社

高配当株の多くは、銀行・商社・リース・保険など、景気の影響を受けやすい業種です。わたしの持ち株も、6割以上がこちらです(⁠「景気に強い業種・弱い業種」⁠)。それでも、暴落のときに配当を減らさなかった会社があります。

会社 業種 暴落のときの配当 持ち株の割合
三菱HCキャピタル リース 27期連続で増配⁠。リーマン・ショックもコロナも増配 2.8%
東京海上ホールディングス 保険 14期連続で増配⁠。コロナのときも、ふつうの配当は増配 4.9%
三菱商事 商社 リーマン・ショックのあとは減配。累進配当を始めてからは、コロナのときも増配 1.7%

この3社に共通しているのは、配当の方針がはっきりしている⁠ことです。

  • 長く増配を続けてきた実績:三菱HCキャピタルや東京海上は、何十年、十何年と増配を続けています。続けてきたこと自体が、会社にとって「やめにくい約束」⁠になっています
  • 累進配当:三菱商事は、2016年度から「配当を減らさず、維持か増やす」⁠という累進配当を始めました。リーマン・ショックのあとは減配しましたが、この方針を始めてからは、コロナで利益が落ちた年も配当を増やしています

景気敏感の業種でも、「配当を減らさない」⁠と決めて実行してきたところは、暴落のときに強い。

わたしが銘柄を選ぶときに、まず「減配しないか」⁠と、配当の方針を見るのはこのためです(⁠「高配当株を選ぶとき、わたしがいちばん先に見るのは「減配しないか」」⁠)。反対に、配当が「利益の◯%」⁠と決まっている会社は、利益が減れば配当も減ります(⁠「IDOMが下方修正と減配で急落」⁠)。

4. それでも「絶対に減らない」⁠わけではない

ここで紹介した会社も、これから先、配当を減らさない保証はありません。

  • 連続増配も、いつかは止まることがある
  • 累進配当の方針も、会社が変えることがある
  • 過去の暴落と、次の暴落が同じとは限らない

だからわたしは、1つの会社や業種に寄せすぎず⁠、約150銘柄に分けて持っています(⁠「1つの会社・1つの業種に寄せすぎない」⁠)。どこかが減配しても、配当全体が大きく崩れないようにするためです。

まとめ

  • 暴落のときは、名前の知られた会社でも配当を減らすことがある
  • ディフェンシブ株⁠:KDDI・NTT・キリンHD・花王は、暴落のときも配当を減らさなかった
  • 景気敏感でも、三菱HCキャピタル・東京海上・三菱商事は配当を守った。共通点は、長い増配の実績や累進配当など、配当の方針がはっきりしていること
  • それでも絶対ではないので、1つに寄せすぎず分散する

この記事は、わたしの持ち株と、過去の配当の記録をまとめたものです。特定の銘柄の売り買いをすすめるものではありません。くわしくは各社の決算資料でご確認ください。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内に住む共働きの会社員。家族は妻と子ども1人、それに犬が1匹。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール