第7章・高配当株

高配当株を選ぶとき、わたしがいちばん先に見るのは「減配しないか」

高配当株を選ぶとき、つい配当利回りの高さに目が行きます。でも、わたしがいちばん先に見ているのは、その会社がこれまで配当を減らしてこなかったか、増やしてきたかです。

高配当株は、配当をもらい続けるために持つものです。今の利回りが高くても、来年に配当が半分になってしまっては意味がありません。

この記事でわかること 「減配しない」を最初に見る理由/配当の実績の調べ方/減配しやすい会社の見分け方

1. なぜ「減配しないか」をいちばん先に見るのか

高配当株で起きていちばん困るのは、減配(配当が減ること)です。減配すると、

  • もらえる配当が減る
  • 多くの場合、株価も一緒に下がる

という二重のダメージになります。逆に、配当を毎年増やしてくれる会社なら、持っているだけで配当が育っていきます(「利回りより「増配率」が大事な理由」)。

わたしの株でも、ちがいははっきり出ています。

銘柄 1株の配当
増配した オリックス 120円 → 156円
増配した 三菱HCキャピタル 40円 → 46円
減配した ヤマハ発動機 50円 → 35円
減配した 商船三井 360円 → 200円

※ 直近の本決算どうし(2025年3月期 → 2026年3月期など)の1株あたりの年間配当。わたしの資産ナビ(自作のアプリ)の記録から、分割を調整したあとの金額です。

2. 配当の実績の調べ方

配当の実績は、次の方法で調べられます。

  • 会社のホームページ:「株主・投資家の皆さまへ」などのページに、配当の推移がのっていることが多いです
  • 証券会社のアプリや、株の情報サイト:過去の1株あたりの配当を一覧で見られます

見るときは、10年くらいの長さで見ます。ポイントは3つです。

  1. 減っている年がないか(とくに、不景気の年に減らしていないか)
  2. 少しずつでも増えているか
  3. 配当の方針が書かれているか

3. 「配当の方針」を読む

会社によっては、配当をどう決めるかの方針を発表しています。

方針の例 意味 わたしの見方
累進配当 配当を減らさず、維持か増やす 安心して持ちやすい
DOE(株主資本配当率) 会社の純資産に対して一定の割合を配当する 利益が減っても配当がぶれにくい
配当性向◯% 利益のうち◯%を配当にする 利益が減ると配当も減る

累進配当をかかげている会社は、「減らさない」ことを約束しているので、わたしはまずここを見ます。

いっぽう、利益に合わせて配当を決める会社は、景気がいい年は配当が大きく増えますが、悪い年は大きく減ります。商船三井(海運)や日本製鉄(鉄鋼)のような、景気の波を受けやすい業種に多い形です。わたしの株でも、日本製鉄は買ったときより配当が2割以上減りました。

利回りの高さより、配当の「安定」と「伸び」。高い利回りには、理由があることが多い。

4. そのあとで、ほかのことも見る

「減配しないか」を見たうえで、次のことも確かめています。

まとめ

  • 高配当株で、わたしがいちばん先に見るのは「減配しないか・増配してきたか」
  • 実績は10年くらいの長さで、不景気の年に減らしていないかを見る
  • 「累進配当」の会社は安心して持ちやすい。利益に合わせて配当を決める会社は、上がるときも下がるときも大きい
  • そのうえで、利回り・業種のかたよりを確かめる

この記事はわたしの考え方と記録です。特定の銘柄をすすめるものではありません。配当の方針は会社が変えることもあり、累進配当でも減配する可能性はあります。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール