第7章・高配当株

持っていた株がTOBに。芝浦電子は2倍以上に、市場でさっと売った話

高配当株を長く持っていると、ときどきTOB(株式公開買付)に出会います。ほかの会社や経営陣が「この値段で株を買い取ります」と発表することです。

わたしも2025年に、持っていた芝浦電子とパラマウントベッドの2社がTOBの対象になりました。この記事では、そのときどうしたかと、TOBの考え方を書きます。

この記事でわかること TOBとは何か/わたしが実際にどうしたか/TOBになったときの売り方

1. TOBは「この値段で全部買います」という発表

TOBは、会社を買いたい人が、期間と値段を決めて、株主から株を買い集めるしくみです。多くの場合、いまの株価より高い値段(プレミアム)がつきます。

TOBが成立すると、その会社は上場廃止になることが多いです(上場廃止の記事)。配当をくれていた株がなくなるのはさみしいですが、そのかわり、ふだんの株価より高く売れるチャンスでもあります。

2. 芝浦電子:買収合戦で2倍以上に

芝浦電子は、電子部品の会社です。2025年、台湾の大手メーカーのヤゲオと、日本のミネベアミツミの2社が、買収をめぐって値段を引き上げ合うことになりました。

わたしの記録(NISA・3株)
買った 2024年7月 1株3,130円
売った 2025年9月 1株7,070円
結果 約2.3倍(3株で約1万2,000円のプラス)

最終的には、ヤゲオが1株7,130円でTOBを成立させました。わたしは、その少し前に市場でふつうに売りました。

3株だけなので金額は小さいですが、1年あまり持っていたあいだの配当とはくらべものにならない値上がりでした。

3. パラマウントベッド:発表のあと、市場で売った

パラマウントベッドは、2025年9月に経営陣による買収(MBO)を発表しました。TOBの値段は1株3,530円で、発表前の株価より3割ほど高い水準でした。

わたしの記録(NISA・3株)
買った 2024年8月 1株2,442円
売った 2025年9月 1株3,640円
結果 約1.5倍

発表のあと、株価はTOBの値段より少し高いところで取引されていたので、そこで市場で売りました。

配当株がなくなるのはさみしい。でも、そのお金でまた次の株を買えばいい。

4. TOBになったときの売り方

TOBの対象になった株は、主に3つの方法で手放せます。

方法 どんなとき 手間
市場でふつうに売る 株価がTOBの値段に近い・より高いとき いちばん楽
TOBに応募する 市場の株価がTOBの値段より低いとき 証券会社で手続きが必要(単元未満株は応募できないことも)
そのまま持っておく TOBが成立すると、あとでお金に換えてもらえることが多い 待つだけ。ただし時間がかかる

わたしは、市場で売るのがいちばん楽だと思っています。手続きもいらず、すぐにお金になります。とくに単元未満株は、TOBに応募できない証券会社もあるので、市場で売るほうが手軽です。

ただし、芝浦電子のように買収合戦になると、値段がさらに上がることもあります。あわてて売らず、ニュースを見ながら決めるのがいいと思います。

5. 売ったお金は、次の株へ

TOBで売ったお金は、また別の高配当株を買う元手にしています。配当をくれていた株がなくなっても、そのお金で次の配当の木を植えるイメージです(「高配当株は売らない」)。

まとめ

  • TOBは「この値段で買います」という発表。ふつうはいまの株価より高い
  • 芝浦電子は約2.3倍、パラマウントベッドは約1.5倍で、どちらも市場で売った
  • 売り方は「市場で売る・TOBに応募・そのまま持つ」の3つ。市場で売るのがいちばん楽
  • 売ったお金は、次の高配当株を買う元手に

この記事はわたしの記録です。特定の銘柄をすすめるものではありません。TOBの条件は会社ごとにちがいます。くわしくは各社の発表や証券会社のお知らせをご確認ください。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール