第7章・高配当株 全20本中の11本目

特定口座の高配当株、NISAに移す? 理屈では早く移すほうがいい。でも、わたしがそのままにしている理由

新NISAが始まる前から持っていた高配当株は、税金がかかる特定口座⁠に入っています。

「早くNISAに移したほうが得」⁠という話はよく聞きますし、わたしも理屈ではそう思っています。でも実際には、なんとなくそのまま⁠になっています。

この記事では、移すと何が変わるのかを、わたしの数字で計算してみます。そのうえで、正直な気持ちも書きます。

この記事でわかること 特定口座の株をNISAに移すしくみ/わたしの場合の税金の計算/移すかどうか迷っている理由

1. 特定口座の株は、NISAに「移す」⁠ことができない

特定口座の株を、そのままNISAの口座に移すことはできません。NISAで持つには、

  1. 特定口座で売る
  2. NISAの口座で買い直す

という手順になります。売るときに値上がり益が出ていれば、そのもうけに約20%⁠の税金⁠がかかります(⁠「配当にかかる税金は約20%」⁠)。

2. わたしの場合で計算すると

わたしの特定口座には、44銘柄⁠の高配当株が入っています(2026年10月9日時点)。

金額
いまの評価額 約169万円
買った金額 約109万円
含み益 約59万円
いま全部売ったときの税金 約12万円
特定口座のまま持つと、配当にかかる税金 年約1.2万円

いま移すと、約12万円の税金⁠を先に払うことになります。そのかわり、そのあとの配当と値上がり益には、税金がかかりません。

配当の税金だけで比べると、年1.2万円なので、10年ほどで元が取れる計算です。株価がこれからも上がれば、そのぶんの税金もかからなくなるので、もっと早くなります。長く持つつもりなら、早く移すほうが合理的⁠です。

3. 移すときに気をつけたいこと

  • NISAの枠を使う:買い直すと、成長投資枠を使います。わたしは2026年、成長投資枠をすでに約218万円使っているので、今年はほとんど残っていません(⁠「新NISA、わたしは毎年いくら使っている?」⁠)
  • 年をまたいで少しずつ:1年に240万円までなので、一度に全部ではなく、何年かに分けて移す方法もあります
  • 含み損の株と組み合わせる:同じ年に、損をしている銘柄も売ると、利益と損を相殺できて税金が減ります
  • 売ってから買い直すまでの値動き:売りと買いのあいだがあくと、その間に株価が動いて差が出ることがあります

4. それでも、わたしがそのままにしている理由

理屈では、早く移すほうがいいと分かっています。それでもそのままになっているのは、含み益が消えてしまうのが、なんとなく惜しい⁠からです。

売って買い直しても、持っている株の数は同じで、資産が減るのは税金の分だけです。それでも、画面に表示されている「+59万円」⁠が、買い直したとたん「0円」⁠に戻ってしまう。それが、気持ちの面でなんとなく惜しいのです。

数字だけで考えれば、気持ちの問題だと分かっています。いまは、ヒューリックやキリンHDのように、特定口座の株数が少ない銘柄から、NISAに移すかもしれない⁠と考えています。

理屈では「早く移す」。分かっていても、含み益が消えるのは惜しい。

まとめ

  • 特定口座の株はNISAに移せない。売って、買い直す
  • わたしの場合、いま全部移すと税金は約12万円。配当の税金だけでも10年ほどで元が取れる
  • 長く持つなら、早く移すほうが合理的
  • ただ、含み益が消えるのが惜しくて、わたしはまだそのまま。株数の少ない銘柄から考えている

この記事はわたしの記録と考えです。税金の計算は目安で、実際には銘柄ごとの損益や、ほかの口座の状況で変わります。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内に住む共働きの会社員。家族は妻と子ども1人、それに犬が1匹。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール