第6章・投資の基本

円安・円高で、わたしの株はどう動く? 5年分の株価で実際に測ってみた

「円安だから、輸出の会社の株が上がる」「金利が上がると、金融株が有利」。ニュースではよくこう言われます。でも、本当にそうなのか⁠は、意外と確かめられていません。

わたしは、自分の持っている高配当株について、5年分の毎日の株価⁠から、円安や金利にどう反応してきたかを測ってみました。

この記事でわかること 円安・円高と株の関係/実際に測ってわかったこと/インデックス投資と為替

1. 測り方

株価は、市場全体の上げ下げにつられて動きます。そのままだと、どの株も「円安で上がった」ように見えてしまいます。

そこで、市場全体の動きを取り除いたあと⁠に、円安・金利の上昇・原油の値上がりと、どれくらい一緒に動いたかを計算しました。期間は2021年9月から2026年9月までの5年間です。

2. 結果:円安には少しだけ強かった

一緒に上がった銘柄 下がった銘柄 どちらでもない銘柄
円安 44% 5% 51%
金利の上昇 28% 4% 69%

わたしの高配当株は、全体として円安で少しだけ上がりやすく、金利が上がると少しだけ上がりやすい⁠、という結果でした。原油の値段とは、ほとんど関係がありませんでした。

3. 「よく言われる話」が外れていた

測ってはっきりしたのは、よく言われる分け方が、実際の株価では当たっていなかった⁠ことです。

  • 円安に弱いとされる会社⁠(原料を輸入する食品・タイヤ・電力など)も、実際にはプラスに動いていた
  • 金利が上がると苦しいとされる会社⁠(リース・ノンバンクなど)も、実際にはプラスだった。お金を貸す側なので、貸す金利も上げられるからだと考えられます
  • 金利の上昇で、はっきりマイナスだったのはREIT(不動産の投資信託)⁠くらいでした

「〜だから円安に強い」という推測より、実際の値動きを測るほうが当てになる。

4. 分散が、値動きをおだやかにしていた

1銘柄ずつ見ると上下が大きくても、約150社に分けていることで、全体の値動きは市場全体(TOPIX)より2割ほどおだやか⁠でした(⁠「1つの会社・1つの業種に寄せすぎない」⁠)。

2024年8月の急落のときも、市場全体が約25%下がったのに対して、わたしの高配当株は約22%⁠の下げでした。

5. インデックス投資と為替

全世界やアメリカの株に投資する投資信託は、円安になると円での値段が上がり、円高になると下がります⁠。わたしは、

  • 高配当株は日本の会社(円で配当が入る)
  • インデックスは世界の株(外国のお金で値動きする)

と分けて持っているので、円安でも円高でも、どちらかが支えてくれる形⁠になっています(⁠「新NISAの使い方」⁠)。為替を当てようとはせず、両方を持つことで備えています。

6. この結果の限界

測ったのは、「金利が上がる=景気がよくなっている」という時期の5年間です。景気を冷やすための利上げに変われば、関係が逆になるかもしれません。過去の傾向であって、これからも同じとは限りません⁠。

まとめ

  • わたしの高配当株は、5年間の実測で、円安・金利の上昇に少しだけ強かった
  • 「円安に弱い」「金利の上昇に弱い」とされる会社も、実際にはプラスに動いていた。はっきり弱かったのはREIT
  • 約150銘柄の分散で、値動きは市場全体より2割ほどおだやか
  • 日本の高配当株と世界のインデックスを両方持ち、為替は当てにいかない

この記事はわたしの記録と分析です。過去の値動きは、これからを約束するものではありません。特定の銘柄をすすめるものではありません。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール