第6章・投資の基本

投資信託の手数料と「隠れコスト」。信託報酬だけ見ていると見落とすもの

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投資信託を選ぶとき、多くの人が見るのが信託報酬です(「投資信託ってなに?」)。でも、投資信託にかかるお金は信託報酬だけではありません。表に出にくい「隠れコスト」もあります。

この記事では、投資信託にかかる手数料を全部ならべて、どこを見ればいいかを説明します。

この記事でわかること 投資信託にかかる4つのお金/「隠れコスト」とは何か/わが家が見ているところ

1. 投資信託にかかる4つのお金

いつ 名前 どんなお金 めやす
買うとき 購入時手数料 買うときに一度だけ払う ネット証券のインデックス型は0円が多い
持っているあいだ 信託報酬 毎日少しずつ、自動で引かれる 安いもので年0.1%前後
持っているあいだ その他の費用(隠れコスト) 株の売買の手数料・監査の費用など 運用報告書を見ないと分からない
売るとき 信託財産留保額 売るときに少し差し引かれる 0円のものも多い

いちばん大事なのは、持っているあいだずっとかかる2つ(信託報酬と、その他の費用)です。長く持つほど、この差が大きくなります。

2. 「隠れコスト」とは

投資信託の中では、運用会社が株を売り買いしたり、決算の監査を受けたりしています。そのときにかかる費用は、信託報酬とは別に、投資信託の資産から引かれています。

これが「隠れコスト」と呼ばれるものです。目論見書(投資信託の説明書)には「事前に金額を示せない」と書かれていることが多く、買う前には分かりにくいのが特徴です。

信託報酬と隠れコストを足したものを、実質コストと呼びます。

3. 実質コストの調べ方

実質コストは、投資信託の運用報告書で分かります。

  1. 証券会社のサイトや運用会社のサイトで、その投資信託の「運用報告書(全体版)」を開く
  2. 「1万口当たりの費用明細」という表を探す
  3. いちばん下の「合計」の割合が、実質コスト

信託報酬が同じくらい安い投資信託どうしでも、実質コストには少し差があることがあります。人気の大きい投資信託は、運用の規模が大きいぶん、隠れコストが小さくなりやすいです。

信託報酬は「値札」、実質コストは「レシート」。買ったあとに、本当にいくらかかったかを一度見ておく。

4. ほかにも気をつけたいコスト

  • 毎月分配型の投資信託:分配金を受け取るたびに税金がかかり、複利で増えにくくなります
  • アクティブ型・テーマ型の投資信託:信託報酬が年1%をこえるものもあります
  • 銀行の窓口ですすめられる商品:購入時手数料がかかるものが多いです(「口座を作って、最初の100円を買うまで」)

5. わが家が見ているところ

わが家が積み立てているオルカンのようなインデックス型は、信託報酬も実質コストも低いので、細かい差を気にしすぎる必要はないと思っています(「オルカンとS&P500、わが家は両方持っている」)。

ただ、新しく投資信託を選ぶときだけは、

  1. 購入時手数料が0円か
  2. 信託報酬が年0.2%以下くらいか
  3. 運用報告書の実質コストが、信託報酬から大きく離れていないか

を見るようにしています。

まとめ

  • 投資信託のお金は、購入時手数料・信託報酬・その他の費用・信託財産留保額の4つ
  • 「隠れコスト」は株の売買手数料や監査費用など。信託報酬と足して「実質コスト」
  • 実質コストは、運用報告書の「1万口当たりの費用明細」で分かる
  • インデックス型なら気にしすぎなくていい。新しく選ぶときに一度確かめる

この記事はわが家の考え方と記録です。特定の金融商品をすすめるものではありません。手数料は変わることがあるので、最新の目論見書や運用報告書でご確認ください。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
会社員で、子育て中。家計と配当の記録を自分で作ったアプリで計算しています。