第6章・投資の基本 全14本中の6本目

オルカンには、どんな会社が入っている? 上位10社と、上場から約2週間で入ったSpaceX

「オルカン」⁠は、世界中の株にまとめて投資できる投資信託です。わたしも毎月、積み立てています(⁠「オルカンとS&P500、わたしは両方持っている」⁠)。

でも、「世界中の株」⁠と言われても、実際にどんな会社が入っているのかは、あまり見る機会がないと思います。この記事では、オルカンの中身を、運用会社の最新のレポートで確かめてみます。

この記事でわかること オルカンの上位10社/国と業種の割合/新しく上場した企業が入るまでの速さ(SpaceXの例)

1. 上位10社は、だれもが知っている会社

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))⁠に入っている会社は、2,359社⁠です。そのうち、割合が大きい10社はこちらです。

順位 会社 国・地域 割合
1 NVIDIA⁠(エヌビディア) アメリカ 5.0%
2 Apple⁠(アップル) アメリカ 4.6%
3 Microsoft⁠(マイクロソフト) アメリカ 3.4%
4 Amazon⁠(アマゾン) アメリカ 2.3%
5 TSMC⁠(台湾積体電路製造) 台湾 1.8%
6 Alphabet⁠(グーグル)A株 アメリカ 1.7%
7 Alphabet⁠(グーグル)C株 アメリカ 1.7%
8 Meta⁠(フェイスブック・インスタグラム) アメリカ 1.5%
9 Broadcom⁠(ブロードコム) アメリカ 1.5%
10 Micron⁠(マイクロン) アメリカ 1.1%

(三菱UFJアセットマネジメント「月次レポート」2026年9月30日現在)

スマホ、パソコン、ネット通販、検索、SNS、AIの半導体。毎日使っているものを作っている会社が、ずらりと並んでいます。

オルカンを1万円買うと、そのうち約500円がNVIDIA、約460円がAppleに投資されている計算です。1社ずつ株を買おうとすると、何万円、何十万円とかかる会社に、100円からでも分けて投資できる⁠。わたしが思うオルカンの良さは、ここです。

2. 国と業種の割合

国・地域 割合
アメリカ 63.4%
日本 5.2%
台湾 3.3%
イギリス 3.0%
カナダ 2.9%

アメリカが6割をこえていて、日本は2番目です。業種では、情報技術が32.4%⁠、金融が16.0%⁠と続きます。

「全世界」⁠といっても、実際の中身はアメリカの大きな会社が中心⁠です。これは、世界の株の値打ち(時価総額)⁠の大きさに合わせて、割合を決めているからです(⁠「インデックス投資のしくみ」⁠)。

オルカンは「世界を均等に」⁠ではなく「大きい会社を大きく」持つ。だから中身は自然とアメリカ中心になる。

3. SpaceXはいつオルカンに入った? 新しい企業も自動で入ってくる

オルカンの中身は、ずっと同じではありません。成長して大きくなった企業は割合が増え、新しく上場したところも、条件を満たせば入ってきます。

わかりやすい例が、ロケットや衛星通信の会社SpaceX⁠(スペースX)⁠です。

  • 2026年6月12日:アメリカで上場
  • 2026年6月29日:オルカンが目標にしている指数(MSCI ACWI)⁠に入った

ふつう、指数に入る会社は、決まった時期にまとめて見直されます。でも、とても大きな企業が株式市場に出てきたときは、10営業日ほどで早めに入れるルールがあります。SpaceXは、このルールで入りました。

ただ、SpaceXは市場で売り買いされている株がまだ少ないため、オルカンの中の比率は0.1〜0.2%⁠ほど⁠と推計されています。1万円なら10〜20円ほどです。

4. S&P500には、まだ入っていない

わたしは、オルカンのほかにS&P500⁠の投資信託も持っています。こちらには、SpaceXはまだ入っていません。

S&P500は、上場してから12か月たっていること⁠や、利益が出ていること⁠などが、入る条件になっているためです。2026年6月には、S&P500を作っているS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが「大企業でも特別あつかいはしない」⁠と発表しました。SpaceXが入れるのは、早くても2027年6月以降です。

同じ「アメリカの大企業」⁠に投資する投資信託でも、指数のルールによって、新顔が入る速さがちがいます。

オルカン(MSCI ACWI) S&P500
SpaceX 2026年6月29日に入った まだ入っていない
新しく上場した大企業 早めに入れるルールがある 上場から12か月・利益が出ているなどの条件がある

5. 話題の会社を、自分で選んで買わなくていい

新しい会社が上場すると、「いま買わないと乗り遅れる」⁠と感じるかもしれません。でも、オルカンを持っていれば、大きく育った会社は、あとから自動で中身に入ってきます⁠。

逆に、期待されて上場した会社が、思ったほど育たないこともあります。どこが伸びるかを当てようとしなくても、育った企業を育った分だけ持てる。これがインデックス投資のしくみです(⁠「インデックス投資のしくみ」⁠)。

まとめ

  • オルカンには2,359社が入っていて、上位はNVIDIA・Apple・Microsoftなど
  • 100円からでも、世界の大きな会社にまとめて投資できる
  • 国ではアメリカが6割強、日本は2番目
  • SpaceXは上場から約2週間でオルカンの指数に入った。S&P500はまだ
  • 伸びる企業を当てなくても、育ったところはあとから入ってくる

この記事は一般的なしくみの説明と、わたしの考えです。特定の金融商品をすすめるものではありません。中身の割合は毎月変わります。くわしくは運用会社の月次レポートでご確認ください。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内に住む共働きの会社員。家族は妻と子ども1人、それに犬が1匹。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール