第6章・投資の基本

複利は「早く始める」ほど効く。10年の差で、65歳のときに1,400万円ちがう

複利は、増えたお金がさらに増えていくしくみです。投資を長く続けるといちばん効いてくるのが、この複利の力です。

この記事では、複利がどんなものかと、始める時期でどれくらい差がつくかを、数字で見てみます。

この記事でわかること 複利と単利のちがい/始める年齢で、どれくらい差がつくか/複利を味方にするコツ

1. 複利は「増えた分も、また増える」

100万円が1年で4%増えると、104万円になります。次の年は、増えた4万円も含めた104万円が4%増えるので、108万1,600円です。

100万円が年4%で 10年後 20年後
単利(増えた分は増えない) 140万円 180万円
複利(増えた分も増える) 148万円 219万円

最初はほとんど差がありません。でも、時間がたつほど差が大きくなります。複利は、時間を味方につけるしくみです。

株や投資信託では、会社の利益や配当が再投資されることで、この複利に近い効果が生まれます。

2. 始める年齢で、65歳のときにこれだけちがう

毎月3万円を、年4%で増えると考えて、65歳まで積み立てた場合です。

約3,483万25歳から約2,056万35歳から約1,092万45歳から出したお金増えた分
毎月3万円を、年4%で増えると考えて65歳まで積み立てた場合(税金は考えない)。10年早く始めると、出すお金は360万円しか変わらないのに、65歳のときの合計は1,400万円以上ちがいます
始める年齢 出したお金 65歳のときの合計
25歳から 1,440万円 約3,483万円
35歳から 1,080万円 約2,056万円
45歳から 720万円 約1,092万円

25歳と35歳では、出したお金の差は360万円です。それなのに、65歳のときの合計は1,400万円以上ちがいます。早く始めた10年が、最後の何十年もずっと増え続けるからです。

35歳から始めて追いつこうとすると、毎月4.5万円を積み立てても約3,084万円で、まだ届きません。あとから金額を増やすより、早く始めるほうがずっと楽です。

複利のいちばんの材料は、お金よりも「時間」。

自分の数字で計算してみる毎月の積立はいくらになる?

3. 「もう遅い」ということはない

ここまで読むと、「自分はもう遅い」と思うかもしれません。でも、45歳から始めても、20年で出したお金720万円が約1,092万円になる計算です。いちばん早いのは、いつでも「今日」です。

わたし自身、投資を始めたのは2021年ごろで、それまではお金のことをほとんど考えていませんでした。始めるのが早いほど有利なのはたしかですが、遅すぎることはないと思っています。

4. 複利を味方にするコツ

  • 途中でやめない:値下がりしたときにやめると、複利の力を手放すことになります
  • 増えた分を使わない:投資信託は、分配金を出さない(再投資する)タイプを選ぶと、自動で複利になります
  • 手数料を低くする:毎年引かれるお金は、複利の逆の効果で少しずつ差を広げます(「投資信託の手数料と「隠れコスト」」)
  • NISAを使う:増えた分に税金がかからないので、複利がそのまま効きます(「新NISAの使い方」)

まとめ

  • 複利は「増えた分も、また増える」しくみ。時間がたつほど差が大きくなる
  • 毎月3万円・年4%なら、25歳と35歳の10年の差で、65歳のときに1,400万円以上ちがう
  • あとから金額を増やすより、早く始めるほうが楽
  • 途中でやめない・手数料を低く・NISAを使う

この記事の数字は、毎月3万円を年4%で増えると考えた計算です。実際の値動きは年によって大きく上下し、元本を下回ることもあります。特定の商品をすすめるものではありません。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール