第3章・保険と備え

貯蓄型の保険に10年払った結果。戻ってきたのは、払った額より少なかった

「保険にも入れて、貯金にもなる」——そんな言葉にひかれて、わたしは2015年に貯蓄型の保険に入りました。毎月5,000円を、10年間払い続けました。

そして2026年、この保険を解約しました。戻ってきたお金は、払った額より少なかったです。この記事では、その結果と、学んだことを書きます。

この記事でわかること 貯蓄型保険に10年払った結果/なぜ増えなかったのか/もし積み立て投資にしていたら

1. 10年払った結果

金額
払った保険料 月5,000円 × 10年 = 約60万円
解約して戻ったお金 約58万8,000円
差 約1万2,000円のマイナス

10年間、まじめに払い続けたのに、お金は増えるどころか、少し減っていました。

2. なぜ増えなかったのか

貯蓄型の保険は、払った保険料がそのまま貯金になるわけではありません。保険料の中には、

  • 保険の部分(もしものときの保障の分)
  • 保険会社の経費や利益
  • 貯金に回る部分

が混ざっています。貯金に回るのは一部だけなので、長く払っても、なかなか増えません。早く解約すると、払った額より戻るお金がかなり少なくなることも多いです。

「保険」と「貯金」をまぜると、どちらも中途半端になる。手数料も見えにくくなる。

3. もし、積み立て投資にしていたら

同じ月5,000円を、10年間インデックス型の投資信託で積み立てていたらどうだったか、計算してみました(「投資信託ってなに?」)。

1年に増える割合(想定) 10年後
年4% 約73万円
年5% 約77万円
(貯蓄型の保険の実際) 約58万8,000円

もちろん、投資は値下がりすることもあるので、必ずこうなるわけではありません。ただ、同じお金でも、置き場所で10年後の結果は大きく変わることを実感しました。

自分の数字でも計算できます。

自分の数字で計算してみる毎月の積立はいくらになる?

4. 医療保険もやめた

同じころ、医療保険にも月5,000円ほど払っていました。こちらは5年ほど前にやめています。

日本には、医療費のひと月の負担に上限がある「高額療養費」の制度があり、会社員なら病気で休んだときの手当(傷病手当金)もあります(給料から引かれるものの記事)。入院費くらいは貯金で払えるので、いまは入っていません。

いま入っている保険は、火災保険・自動車保険・掛け捨ての生命保険の3つだけです(保険の記事)。

5. これから保険に入る人へ

  • 保険と貯金は分ける:保障がほしいなら掛け捨て、お金を増やしたいならNISAなどで積み立て
  • 入る前に「やめたらいくら戻るか」の表を見る:何年目に、払った額をこえるのか
  • すすめられても、その場で決めない:一度持ち帰って、本当に必要な保障か考える

まとめ

  • 貯蓄型の保険に10年・約60万円払い、戻ったのは約58万8,000円だった
  • 保険料には保障と経費が含まれ、貯金に回るのは一部だけ
  • 同じお金を積み立て投資にしていたら、計算上は70万円台になっていた
  • 保険と貯金は分ける。保障は掛け捨て、増やすのはNISAで

この記事はわたしの経験です。特定の保険をやめることをすすめるものではありません。保険によって条件はちがうので、やめる前に解約した場合に戻るお金や、保障がなくなる影響を確かめてください。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール