第8章・ライフプランと老後

もしも働き手が亡くなったら。遺族年金・団信・生命保険で、家族のお金はどうなるか

考えたくないことですが、子どもがいる家ほど、もしも働き手が亡くなったら⁠のお金を一度は計算しておきたいところです。わたしも、自分が亡くなった場合の家族の暮らしを、ライフプラン表で試算しました(⁠「95歳までのライフプラン表を作ったら、老後に使えるお金が「月37万円」と分かった」⁠)。

この記事でわかること もしものときに出るお金・なくなるお金/わが家の試算でわかったこと/生命保険の考え方

1. もしものときに効く4つのこと

どうなるか
給料・年金 亡くなった人の分が止まる
遺族年金 国から家族に年金が出る
団信 亡くなった人の住宅ローンが消える
生命保険 入っていれば、保険金が出る

これに加えて、生活費は1人分少なくなります。ただし、教育費や家の修繕のような出費は減りません。

2. 遺族年金はいくら出るか

子どもがいる家庭なら、次の2つが出ます(2026年度)。

  • 遺族基礎年金:年847,300円+子どもの人数に応じた加算。子どもが18歳になった年度末まで
  • 遺族厚生年金:会社員・公務員だった人が亡くなった場合。亡くなった人の厚生年金の4分の3

わが家の試算では、遺族年金は合わせて月16.5万円ほど⁠でした。

3. 団信で、住宅ローンが消える

住宅ローンには、ふつう団体信用生命保険(団信)⁠がついています。借りた人が亡くなると、その人のローンの残りがなくなります⁠。家に住み続けながら、毎月の返済がなくなるのは大きいです。

※ 夫婦でローンを組んでいる(ペアローン)場合は、亡くなった人の分だけがなくなり、もう1人の分は残ります。

4. わが家の試算でわかったこと

遺族年金と団信を入れて計算すると、しばらくは暮らせます。でも、保険金がないと、老後の途中でお金が尽きる計算になりました。子どもの教育費や、残された人の老後のお金まで考えると、足りなかったのです。

そこで、わが家は収入保障保険⁠に入っています(⁠「生命保険は「収入保障保険」」⁠)。足りない分を、毎月の形で補う保険です。

生命保険の金額は「なんとなく」ではなく、「遺族年金と団信を引いて、足りない分」で決める。

5. 見落としやすいこと

  • 65歳からは、遺族厚生年金がそのまま出るとは限らない:自分の老齢厚生年金が優先され、差額だけになります。ここを足しすぎると、計算が甘くなります
  • 子どもが18歳をこえると、遺族基礎年金は終わる:教育費がいちばんかかる大学のころに、年金が減ります
  • 共働きなら、妻(夫)が亡くなった場合も考える:どちらが亡くなっても困らないかを確かめます

まとめ

  • もしものときは、給料が止まり、遺族年金が出て、団信でローンが消え、生命保険が出る
  • 遺族年金は、わが家の試算では月16.5万円ほど
  • それでも保険金がないと老後の途中で尽きる計算だったので、収入保障保険で足りない分を補っている
  • 65歳からの調整や、子どもが18歳をこえたあとの減り方に気をつける

金額は2026年度の制度で計算した目安です。遺族年金の制度は見直しが決まっている部分もあります。くわしくは日本年金機構でご確認ください。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール