第8章・ライフプランと老後

FIREは目指していない。わが家はいったん「60歳まで働く」で計画し、余裕ができたら早めにやめる

「FIRE⁠(早期リタイア)」⁠という言葉をよく聞くようになりました。投資をしていると、「いつ仕事をやめられるか」⁠が気になる人も多いと思います。

わが家は、FIREを目標にはしていません。いったん「夫婦とも60歳まで働く」⁠という計画⁠にしておいて、余裕ができたら早めにやめる⁠、という考え方です。この記事では、FIREに必要なお金の目安と、わが家がこう考える理由を書きます。

この記事でわかること FIREの種類/FIREに必要な資産の目安/わが家が「60歳まで」⁠で計画している理由

1. FIREにもいろいろある

呼び方 中身
FIRE 資産からの収入だけで暮らし、仕事を完全にやめる
サイドFIRE 資産からの収入に、少しの働く収入(好きな仕事・短い時間)⁠を足して暮らす
ふつうの退職 60〜65歳ごろまで働き、そのあとは年金と資産で暮らす

完全なFIREでなくても、「好きな仕事を、少しだけ」⁠というサイドFIREを目指す人もふえています。

2. FIREに必要な資産は「1年の支出×25」

よく使われる目安は、1年の支出の25倍⁠です。資産から毎年4%⁠ずつ取り崩しても、長く続きやすいという「4%ルール」⁠から来ています(⁠「老後のお金の取り崩し方」⁠)。

1年の支出 必要な資産の目安
300万円 7,500万円
400万円 1億円
500万円 1億2,500万円

子育て中の家族だと、1年の支出は数百万円になります。若いうちに完全なFIREをするには、かなりの資産が必要です。

FIREの目安は「1年の支出×25」。支出が少ないほど、早く届く。

3. わが家が「60歳まで」⁠で計画している理由

わが家は、自作のライフプラン表で、夫婦とも60歳まで働く前提で計算しています(⁠「95歳までのライフプラン表を作ったら、老後に使えるお金が「月37万円」⁠と分かった」⁠)。

  • まず、確実に届く計画にしておく:60歳まで働けば、老後に使える額の上限は月37万円ほど、という計算になっています。最初から早くやめる前提にすると、計画が苦しくなります
  • 余裕ができたら、早めにやめればいい:投資がうまく育ったり、支出が下がったりすれば、やめる時期を前にずらせます。計画を毎年見直して、その余裕を確かめています(⁠「年に1回、お金を見直す日を決める」⁠)
  • やめる時期で、年金や退職金も変わる:早くやめると、受け取れる年金や退職金が少なくなることがあります。そこまで入れて考える必要があります(⁠「退職金と年金は「やめる年」⁠で変わる」⁠)

わが家は、ふつうに働きながら、やめる時期を選べるようにしておく考え方です。

4. 「いつでもやめられる」状態が、いちばんの強み

資産が育ってくると、仕事を続けるかどうかを、お金の都合だけでなく自分で選べる⁠ようになります。早くやめるかどうかは、そのときに決めればいい、というのがわが家の考えです。

配当も、その支えの1つです。高配当株の配当は、仕事をやめても入ってくる「自分で作る年金」⁠として育てています(⁠「配当金生活にはいくら必要?」⁠)。

まとめ

  • FIREには、完全にやめるFIREと、少し働くサイドFIREなどがある
  • 必要な資産の目安は「1年の支出×25」。子育て中の家族には大きな額になる
  • わが家は、いったん「夫婦とも60歳まで働く」⁠で計画し、余裕ができたら早めにやめる考え方
  • 早くやめると年金や退職金も変わる。毎年、計画を見直して余裕を確かめる

この記事はわが家の考え方です。どんな働き方がいいかは、人によってちがいます。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内に住む共働きの会社員。家族は妻と子ども1人、それに犬が1匹。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール