第8章・ライフプランと老後

奨学金は「借金」。金利のしくみと返す総額。わが家は、子どもの学費は親が貯めて払うと決めている

大学生の多くが奨学金を使っています。でも、日本の奨学金の多くは、卒業したあとに返す「借金」⁠です。

わが家は、夫婦とも奨学金を借りていません。この記事では、借りなかった立場から、奨学金のしくみと金利、返す総額を整理します。そのうえで、子どものためにどう準備しているかを書きます。

この記事でわかること 奨学金の種類/金利のしくみ(上限3%)/借りた額と返す総額/返さなくていい支援/わが家の考え

1. 奨学金の多くは「返すお金」

日本学生支援機構(JASSO)⁠の奨学金には、大きく2つあります。

返す? 利息
給付奨学金 返さなくていい —
貸与奨学金(第一種) 返す なし
貸与奨学金(第二種) 返す あり(上限 年3%)

給付奨学金は、家の収入などの条件があります。多くの人が使っているのは、返す必要がある貸与奨学金⁠です。

2. 金利のしくみ⁠:上限は年3%

第二種の利息は、次のようなしくみです。

  • 在学中は利息がかからない:利息がつき始めるのは、借り終わってから
  • 利率は、借り終わった月に決まる:借りはじめたときではなく、卒業のころの水準で決まります
  • 2つの方式から選ぶ:ずっと同じ利率の「固定方式」⁠と、おおむね5年ごとに見直される「見直し方式」
  • どちらも上限は年3%

数年前までは、年1%⁠を下回る利率が続いていました。いまは金利が上がってきているので、これから借りる人ほど、利息の負担が大きくなる可能性があります(⁠「金利が上がると、家計のどこに効く?」⁠)。

3. 借りた額と、返す総額

たとえば、月5万円を4年間借りると、240万円⁠になります。これを15年かけて返す場合、利率によって返す総額が変わります。

利率 毎月の返済 利息の合計
年1% 約1万4,400円 約19万円
年3%(上限) 約1万6,600円 約58万円

社会に出てすぐの15年間、毎月1万5,000円前後の返済が続きます。結婚・出産・住宅購入など、お金のかかる時期と重なることも多いです。

奨学金は「もらえるお金」⁠ではなく「借りるお金」。借りるなら、返す額まで計算してから。

4. 返さなくていい支援も、確かめておく

大学の授業料には、返さなくていい支援もあります。

  • 給付奨学金と授業料の減免:家の収入などの条件を満たすと受けられます
  • 子どもが3人以上いる家:2025年度から、扶養している子どもが3人以上なら、収入にかかわらず⁠、授業料と入学金が減額されます(私立大学なら年70万円まで)

どちらも、自動ではなく申し込みと審査⁠が必要です。入学が近づいたら、最新の条件を確かめます(⁠「教育費はいくら?」⁠)。

5. わが家の考え⁠:子どもの学費は、親が貯めて払う

わが家は、夫婦とも奨学金を借りていません。わたしは借金は基本的にしない⁠と決めていて、車もローンを使わずに買いました(⁠「子どもが生まれてN-BOXからヴォクシーへ」⁠)。

子どもの大学のお金も、親がお金を貯めておいて、親が払う⁠と決めています。子どもが社会に出てすぐに、毎月の返済を背負わなくてすむようにするためです。

そのために、自作のライフプラン表に、小学校から大学までの教育費を入れて、いつ・いくら必要になるか⁠を計算しています(⁠「95歳までのライフプラン表を作ったら、老後に使えるお金が「月37万円」⁠と分かった」⁠)。

もちろん、家庭の事情で奨学金が必要なこともあります。そのときは、返す総額と毎月の返済額⁠まで計算してから、借りる額を決めるのが大事だと思います。

まとめ

  • 日本の奨学金の多くは、卒業後に返す「借金」
  • 第二種は利息あり。利率は借り終わった月に決まり、上限は年3%
  • 240万円を15年で返すと、利息は年1%⁠で約19万円、年3%⁠で約58万円
  • 返さなくていい支援(給付・授業料の減免・子ども3人以上の家)⁠も確かめる
  • わが家は夫婦とも借りていない。子どもの学費は親が貯めて払うと決め、ライフプラン表で教育費を計算している

この記事は2026年10月時点の制度と、わが家の考えです。利率や支援の条件は変わることがあります。くわしくは日本学生支援機構や文部科学省の案内でご確認ください。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内に住む共働きの会社員。家族は妻と子ども1人、それに犬が1匹。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール