第8章・ライフプランと老後

教育費はいくら? 小学校から大学まで、公立と私立で3倍以上ちがう

子どもが生まれると、気になるのが教育費⁠です。「1人1,000万円」とよく言われますが、実際は公立か私立か⁠で大きく変わります。

この記事では、国の調査の数字で、小学校から大学までにかかるお金を見てみます。

この記事でわかること 小学校〜高校でかかるお金/大学でかかるお金/教育費の準備のしかた

1. 小学校〜高校:すべて公立なら約560万円

文部科学省の調査(2023年度)では、1年あたりにかかるお金は次のとおりです。授業料や給食費のほか、塾・習いごとの費用も入っています。

公立 私立
小学校(6年) 1年 約37万円 1年 約174万円
中学校(3年) 1年 約54万円 1年 約156万円
高校(3年) 1年 約60万円 1年 約118万円

これを学校の年数ぶん足すと、

進み方 小学校〜高校の合計
すべて公立 約562万円
すべて私立 約1,867万円

3倍以上⁠の差があります。中学から私立、高校から私立など、組み合わせによって、この間のどこかになります。

2. 大学:国立と私立で約2倍

大学は、授業料と入学金だけで、4年間でおよそ次のとおりです(文部科学省の調査・標準額から)。

4年間の目安
国立大学 約242万円
私立大学 約531万円

私立は、文系か理系かでも変わり、理系のほうが高くなります。ひとり暮らしをするなら、家賃や生活費がさらに加わります。

3. 「塾・習いごと」が意外と大きい

公立でも、小学校で1年に約37万円かかっています。じつは、そのうち7割ほどは塾や習いごと⁠などの学校の外での費用です。

学校の授業料だけで計算すると、思っていたより足りなくなります。ライフプランを作るときは、塾や習いごとの費用も入れる⁠のがポイントです(⁠「95歳までのライフプラン表を作ったら、老後に使えるお金が「月37万円」と分かった」⁠)。

教育費は「どの学校か」と「塾や習いごと」の2本立てで考える。

4. 準備は「使うまでの年数」で分ける

教育費は、いつ使うか⁠がはっきりしているお金です。わたしは、使うまでの年数で置き場所を分けて考えています。

使うまで 置き場所
数年以内(小学校・中学校の費用など) 預金など、減らない場所
10年以上先(大学の費用など) 投資(こどもNISAなど)で増やす

大学の費用は18年ほど先なので、時間を味方にできます(⁠「複利は「早く始める」ほど効く」⁠)。2027年からは、子どものためのNISA(こどもNISA)も使えるようになります(⁠「こどもNISAってなに?」⁠)。

逆に、数年以内に使うお金を投資に入れると、使うときに値下がりしているかもしれません。近いお金は現金、遠いお金は投資⁠が基本です。

5. 支援の制度も確かめる

高校の授業料は、国や自治体の支援が広がっていて、実際の負担は上の数字より小さくなることがあります。住んでいる自治体によっても変わるので、入学が近づいたら、最新の制度を確かめる⁠ようにしています。

まとめ

  • 小学校〜高校は、すべて公立で約562万円、すべて私立で約1,867万円(塾・習いごとを含む)
  • 大学は、国立で約242万円、私立で約531万円(授業料と入学金の4年分)
  • 公立でも、塾や習いごとの費用が大きい
  • 近いうちに使うお金は現金、大学のように遠いお金は投資で準備する

数字は、文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」と「私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査」、国立大学の標準額から計算した目安です。地域や学校によって大きくちがいます。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール