第8章・ライフプランと老後

95歳までのライフプラン表を作ったら、老後に使えるお金が「月37万円」と分かった

「老後にいくら必要か」と聞かれても、なかなか答えられません。わたしも以前は、なんとなく不安なだけでした。

そこで、これから95歳になるまでのお金の流れを、1年ごとの表にしました。作ってみると、ぼんやりした不安が、具体的な数字に変わりました。

この記事でわかること ライフプラン表に入れるもの/わが家の結果/作ってみて分かったこと

1. ライフプラン表は「1年ごとの家計簿の予定表」

ライフプラン表は、これから毎年、いくら入って、いくら出て、いくら残るかを並べた表です。いまの家計簿を、未来に向かって何十年分も並べたものだと考えると分かりやすいです。

わたしは、お金のことを計算するアプリを自分で作って、その中で表にしています(配当記録もこのアプリの記録から書いています)。表計算ソフトでも、同じ考え方で作れます。

2. 入れたもの

入ってくるお金 出ていくお金
夫婦の給料(昇給も見込む) 毎月の生活費
退職金 住宅ローンの返済
年金 子どもの教育費(公立か私立か)
配当 車の買い替え・家の修繕
投資の増え方 老後の健康保険料・介護の費用

ポイントは、毎月のお金だけでなく、何年かに一度の大きな出費も入れることです。車の買い替え、家の修繕、子どもの入学などは、忘れやすいのに金額が大きいものです。

もう1つ大事なのは、物価が上がることを入れることです。わが家は物価が毎年2%ずつ上がると考えて計算し、結果は「今のお金の価値」に直して見ています。

3. わが家の結果

わが家は、夫婦とも60歳まで働く前提で計算しています。

月の金額(今のお金で)
いまの計画で、老後に使う予定のお金 月34万円くらい
計算上、老後に使ってもいいお金の上限 月37万円くらい

「上限」は、妻が95歳になる年まで計算して、最後に1,000万円(今のお金で)を残せるように、毎月どこまで使えるかを逆算した金額です。いまの計画どおりなら、お金は尽きません。そのうえで、月3万円ほどの余裕がある、ということになります。

ここまで分かると、「老後のために、今をがまんしすぎなくていい」と思えるようになりました。

不安は「分からない」から生まれる。数字にすると、やるべきことと、やらなくていいことが見えてくる。

4. 作ってみて分かったこと

老後より先に、教育費の時期が山になる

わが家の場合、いちばんお金が厳しくなるのは老後ではなく、子どもの教育費が重なる時期でした。表にすると、何年ごろに現金が少なくなるかが分かるので、その前に備えられます(「生活防衛資金は「何か月暮らせるか」で決める」)。

「投資のお金」と「近く使うお金」を分ける

近いうちに使うお金を投資に入れていると、値下がりしたときに売らなければならなくなります。何年後に使うお金なのかで、現金に置くか、投資に回すかを分けて考えるようになりました。

高配当株は売らない前提にした

わが家の計算では、老後に取り崩すのは投資信託だけにして、高配当株は売らずに配当を受け取り続ける形にしています(「高配当株は売らない」)。こうすると、配当が「年金のほかの収入」として残り続けます。

前提を1つ変えると、結果が大きく変わる

働く年数、昇給、教育費、物価など、前提を1つ変えるだけで結果は動きます。だから、一度作って終わりではなく、年に1回見直すことにしています。

5. まず作るなら、この3つから

いきなり細かく作らなくても大丈夫です。まずは次の3つが分かれば、大きな流れは見えてきます。

  1. 毎月いくらで暮らしているか(家計簿から。「家計簿はマネーフォワード ME の有料版」)
  2. 年金がいくらもらえそうか(「ねんきんネット」で見られます)
  3. 大きな出費の予定(教育費・住まい・車)

まとめ

  • ライフプラン表は、未来の1年ごとの家計簿
  • 毎月のお金だけでなく、何年かに一度の大きな出費と、物価の上昇も入れる
  • わが家は、老後に使う予定が月34万円くらい、上限は月37万円くらい(今のお金で)
  • 前提で結果は変わるので、年に1回見直す

この記事はわが家の記録と考え方です。金額は2026年10月時点の計算で、前提(働く年数・昇給・物価・投資の増え方など)が変われば変わります。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール