第3章・保険と備え

投資の詐欺は「元本保証」「高利回り」「紹介で稼げる」の3つで見抜く

投資を始めると、「必ずもうかる話」が近づいてくることがあります。とくに最近は、SNSを使った投資の詐欺が急に増えています。

警察庁のまとめでは、2025年のSNS型投資詐欺は9,523件、被害額は約1,288億円⁠でした。前の年より5割近く増えています。

この記事では、詐欺によくある3つのサインと、わたしが決めているルールを書きます。

この記事でわかること 詐欺の3つのサイン/SNSでよくある手口/だまされないためのルール

1. 詐欺の3つのサイン

サイン1:「元本保証」

投資で元本(出したお金)が減らないと約束する話は、まず疑います。株や投資信託は、値下がりすることがあるのがふつうです。

そもそも、銀行などでない人が「元本を保証します」と言ってお金を集めることは、法律(出資法)で禁止されています。

サイン2:「高い利回り」

「毎月3%」「年20%確実」のような、高い利回りを約束する話も危険です。世界の株にまとめて投資しても、長い目で見た増え方は年に数%⁠くらいと考えるのがふつうです(⁠「複利は「早く始める」ほど効く」⁠)。

「高い利回り」と「元本保証」は、同時には成り立ちません。両方を言われたら、ほぼ詐欺だと考えています。

サイン3:「紹介すると稼げる」

「友だちを紹介すると報酬が出る」という話は、新しく入った人のお金で、前からいる人に配当を払う形(ポンジ・スキーム)のことがあります。新しい人が入らなくなると、一気にくずれます。

「元本保証」「高利回り」「紹介で稼げる」。どれか1つでもあれば、立ち止まる。

2. SNSでよくある手口

  • 有名人のふりをした広告:投資家や経営者の名前と写真を使い、「無料で投資の勉強会」などと誘う
  • LINEのグループに誘う:「先生」や「アシスタント」が、もうかった報告を次々に見せる
  • ニセの投資アプリやサイト:画面の上では増えているのに、出金しようとすると「手数料」や「税金」を払えと言われる
  • 恋愛から投資の話へ:SNSで知り合った相手が、だんだん投資をすすめてくる

どれも、最初は少しもうけさせて信用させる⁠のが特徴です。

3. わたしが決めているルール

  • SNSやLINEで知り合った人から、投資の話を聞かない
  • お金は、自分で口座を作った証券会社の中だけで動かす:個人あてに振り込むことはしない
  • 「今だけ」「あなただけ」と急がされたら、その場で決めない
  • よく分からないものには投資しない:しくみを人に説明できないものは買わない

わたしの投資は、証券会社の口座で、インデックスの投資信託と高配当株を少しずつ買うだけです(⁠「新NISAの使い方」⁠)。地味ですが、それが一番の詐欺よけだと思っています。

4. あやしいと思ったら

  • 警察相談専用電話(#9110)
  • 消費者ホットライン(188)
  • 金融庁の金融サービス利用者相談室

ひとりで判断せず、家族や公的な窓口に相談するのが大事です。

まとめ

  • 2025年のSNS型投資詐欺は9,523件・約1,288億円。前の年より大きく増えている
  • サインは「元本保証」「高い利回り」「紹介で稼げる」の3つ
  • SNSで知り合った人の投資話は聞かない。お金は自分の証券口座の中だけで動かす
  • あやしいと思ったら、#9110 や 188 に相談する

数字は警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」から。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール