第3章・保険と備え 全10本中の12本目

個人情報の流出が相次ぐ2026年秋。「もう漏れている」前提で、家のお金を守る5つの準備

2026年の秋は、会社からの個人情報の流出⁠のニュースが続いています。会員サービスの名前やメールアドレス、住所が外にもれた、という知らせを受け取った人もいるかもしれません。

自分で防げない流出もあります。だからこそ大事なのは、「自分の情報は、もうどこかで漏れている」⁠という前提で準備しておく⁠ことです。この記事では、いま起きていることと、家のお金を守るための5つの準備を紹介します。

この記事でわかること いま何が起きているか/流出した情報がどう使われるか/家のお金を守る5つの準備/もし被害にあったら

1. いま、何が起きているのか

2026年10月には、楽天のクラウドサービス「楽天ドライブ」⁠で、約1万5,000アカウントの保存データが、8か月近くにわたって見られていた⁠ことが公表されました。ほかにも、飲食チェーンやコンビニの会員サービス、保険会社などで、情報流出の公表が続いています。

国の個人情報保護委員会も、大きな流出が相次いでいることを受けて、会社に注意をよびかけました。攻撃する側がAIを悪用している可能性も指摘されています。

守る側がどれだけ気をつけても、預けた先からもれることはある。

2. 流出した情報は、こう使われる

もれたメールアドレスや電話番号、住所は、詐欺の材料⁠になります。

  • フィッシング:本物そっくりのメールやSMSで、偽のサイトにパスワードを入力させる
  • 警察官をかたる詐欺:フルネームで電話がかかってきて、「あなたの口座が犯罪に使われている」⁠と言う。着信画面に警察署の番号を偽って表示させる手口もあります
  • 使い回しの悪用:どこかでもれたパスワードで、ほかのサービスにも入ろうとする

警察官をかたる詐欺は、2025年に被害が約1,000億円にのぼり、2026年も1〜7月だけで600億を超えて、前の年より増えています。本名や住所を知っている=本物⁠ではありません。

3. 家のお金を守る5つの準備

① 持ち物を減らす

使っていない銀行口座・クレジットカード・会員サービスは、解約しておく⁠のがいちばんの守りです。

  • 持っているものが少ないほど、見張るところが少なくてすむ
  • 「持っていない会社」⁠を名乗るメールが来たら、それだけで詐欺だと分かる

わたしも、クレジットカードは2枚だけにしています(⁠「クレジットカードは2枚だけ」⁠)。管理するものを減らすと、家計も見えやすくなります。

② パスワード管理アプリを使う

いちばん効くのが、パスワード管理アプリ⁠です。わたしは1Password⁠(ワンパスワード)⁠を使っています(⁠「お金を守るいちばんの近道は、パスワード管理アプリ」⁠)。

  • サイトごとに、長くてばらばらなパスワードを作って覚えておいてくれる。どこか1つからもれても、ほかは無事
  • 登録した本物のサイトでしか自動入力しないので、偽物では入力されず、気づきやすい
  • もれたものや、使い回しているパスワードを知らせてくれる

何かあっても、「どのサービスのパスワードを変えればいいか」⁠がすぐ分かるので、あわてずにすみます。

③ 2段階認証をオンにする

銀行・証券・メールは、2段階認証(スマホでの確認)⁠を必ずオン⁠にします。パスワードがもれても、それだけでは入られません。証券口座の乗っ取りが2025年に急増したあと、2段階認証の必須化が進んで被害は減りました。

④ メールやSMSのリンクを押さない

銀行や証券会社、通販サイトには、ブックマークや公式アプリから入ります。「お支払いに問題があります」「アカウントを停止しました」⁠といった知らせは、リンクを押さずに、自分で公式アプリを開いて確かめます。迷惑メールをしっかり振り分けてくれるメールサービスを使うと、詐欺メールが目に入る回数そのものが減ります。

⑤ お金の動きを毎日見る

家計簿アプリやカードの利用通知で、お金の動きを毎日見る⁠ようにしておくと、覚えのない引き落としにすぐ気づけます(⁠「家計簿はマネーフォワード MEの有料版」⁠)。気づくのが早いほど、被害は小さくすみます。

4. もし、あやしいことが起きたら

こんなとき すること
「流出のおそれ」⁠の知らせが来た そのサービスのパスワードを変える。同じパスワードを使っているサービスも変える
覚えのないカードの利用がある すぐにカード会社に連絡する(不正利用は補償されることが多い)
警察を名乗る電話がきた いったん切る。自分で調べた警察署の番号や、#9110⁠(警察相談)⁠にかけ直す
偽のサイトにパスワードを入れてしまった すぐに本物のサイトでパスワードを変え、2段階認証を確かめる

警察が、電話やLINEで逮捕状を見せたり、お金を振り込ませたりすることはありません。

まとめ

  • 2026年の秋は、会社からの個人情報の流出が相次いでいる。自分の情報は「もう漏れている」前提で準備する
  • 守りの基本は、持ち物を減らす・パスワード管理アプリ・2段階認証・リンクを押さない・毎日お金の動きを見る
  • パスワード管理アプリ(1Passwordなど)⁠があれば、どこかでもれても被害が広がりにくく、何かあっても落ち着いて対応できる
  • 警察を名乗る電話は、いったん切って、自分で調べた番号にかけ直す

この記事は、2026年10月時点のニュースと公的機関の注意喚起をもとにした、わたしの備えの記録です。くわしくは各社のお知らせや、警察・消費者庁などの公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内に住む共働きの会社員。家族は妻と子ども1人、それに犬が1匹。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール