第9章・お金と幸せ

貯蓄の平均は1,984万円。でも3分の2の家はそれより少ない。「平均」と「中央値」のちがい

「みんな、いくら貯金があるんだろう」。気になって調べたことがある人は多いと思います。

国の統計では、2人以上で暮らす世帯の貯蓄の平均は1,984万円です。この数字を見て「うちは全然足りない」と焦る必要はありません。約3分の2の世帯は、この平均より少ないからです。

この記事でわかること 貯蓄の平均と中央値/年代ごとの貯蓄と借入れ/統計とのつきあい方

1. 平均は、お金持ちの家に引っぱられる

総務省の「家計調査」(2024年)によると、2人以上の世帯の貯蓄は次のとおりです。

金額
平均 1,984万円
中央値(貯蓄がある世帯) 1,189万円

平均は、全部の家の貯蓄を足して、世帯の数で割ったものです。何億円も持っている世帯が少しいるだけで、平均はぐっと上がります。

中央値は、貯蓄の少ない順に並べたとき、ちょうど真ん中にいる世帯の金額です。「ふつうの家」の感覚に近いのは、こちらです。

平均を下回る世帯は、全体の約3分の2。平均は「ふつう」ではないのです。

平均は「多い家に引っぱられた数字」。ふつうに近いのは中央値。

2. 年代ごとに見ると

世帯主の年齢ごとに、貯蓄と借入れ(住宅ローンなど)の平均を並べると、こうなります。

世帯主の年齢 貯蓄 借入れ
40歳未満 867万円 1,765万円
40〜49歳 1,314万円 1,445万円
50〜59歳 1,798万円 729万円
60〜69歳 2,659万円 270万円
70歳以上 2,441万円 56万円

50歳未満では、借入れのほうが貯蓄より多いのがふつうです。住宅ローンを組んで家を買う人が多いからです。若いうちは貯蓄が少なく、借入れを返しながら、少しずつ増やしていく。これが平均的な流れです。

なお、この統計の「貯蓄」には、預貯金のほかに、生命保険の積立分や株・投資信託なども含まれています。

3. 統計とのつきあい方

統計は、自分の立ち位置を知る目安になります。ただ、わたしは他の家と比べすぎないことが大事だと考えています。

まとめ

  • 2人以上の世帯の貯蓄は、平均1,984万円・中央値1,189万円(2024年)
  • 平均は多い家に引っぱられる。約3分の2の世帯は平均より少ない
  • 50歳未満は、住宅ローンなどの借入れのほうが多いのがふつう
  • 比べるなら、他の家ではなく、自分の家の計画と

数字は、総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)2024年(令和6年)平均結果(二人以上の世帯)」から。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール