第1章・家計の土台

家計簿アプリの数字、二重になっていませんか? わが家で見つかった4つのズレと直し方

家計簿アプリは、口座やカードをつなぐだけで、お金の出入りを自動で記録してくれます(⁠「家計簿はマネーフォワード MEの有料版」⁠)。とても便利ですが、自動だからこそ、気づかないうちに数字がズレる⁠ことがあります。

わが家でも、家計簿アプリ(マネーフォワード ME)を見直したら、1年の収入が約300万円も多く見えていた⁠ことがありました。この記事では、実際に見つかった4つのズレと、直し方を書きます。

この記事でわかること 家計簿アプリで数字がズレる4つのパターン/「振替」と「計算対象外」の使い分け/気づくコツ

1. 自分の口座どうしの送金が「収入」になっていた

いちばん大きかったのがこれです。給料が入る口座から、別の銀行へ自分でお金を移したとき、

  • 出ていく側:自分の口座への移動(振替)として、正しく処理されていた
  • 入ってくる側:「収入」のまま⁠になっていた

1年で13件、合計約300万円⁠が収入に入っていて、実際より多く見えていました。

直し方:入ってくる側も「振替」にします。振替にすると、収入にも支出にも数えられなくなります。

2. カードの代金が、二重に支出になっていた

家族のクレジットカードを家計簿アプリにつないだら、

  • カードの明細(何を買ったか)
  • 銀行からの、カード代金の引き落とし

の両方が支出⁠に入ってしまいました。同じお金を2回数えていたことになり、二重になっていたのは約51万円⁠でした。

直し方:カードの明細があるなら、銀行側の引き落としは「計算対象外」にします。カードをつなぐ前の期間は、明細がないので、引き落としのほうを残します。

3. 電子マネーへのチャージで、支出が消えていた

逆に、支出が消えていたこともありました。楽天キャッシュへのチャージを「振替」にしていたため、そこから楽天ペイで払った固定資産税や、スーパーの買い物⁠が家計簿に出てこなかったのです。2025年は約70万円分でした。

直し方:電子マネーの利用履歴が家計簿に入らないなら、チャージそのものを「支出」として数えます。

4. 保険を解約したお金で、資産が二重になっていた

貯蓄型の保険を解約して、お金が戻ってきたとき(⁠「貯蓄型の保険に10年払った結果」⁠)。入ってきたお金は収入ではないので、家計簿では「計算対象外」にしました。ところが、資産の画面に登録していた保険を消し忘れて⁠いて、総資産が約59万円多いままでした。

直し方:持っていた資産が現金に変わっただけのときは、

  1. 家計簿の入金を「計算対象外」にする
  2. 資産の画面から、その保険の行を削除する

の2つをセット⁠でやります。

5. 「振替」と「計算対象外」の使い分け

使うもの どんなときに
振替 自分の口座どうしでお金を移したとき(出る側と入る側をペアに)
計算対象外 カードの明細と重なる銀行の引き落とし/会社の立替や交通費の精算/保険の解約や資産の売却
そのまま(収入・支出) 給料・配当・児童手当など、自分のものになるお金と、実際に使ったお金

会社から戻ってくる立替や交通費は、自分のものになるお金ではありません。収入にも支出にも入れない⁠のが正しい形です。

自分のものになるお金だけが収入。使ってなくなったお金だけが支出。

6. ズレに気づくコツ

  • 「収入 − 支出」と、実際の貯金の増え方を比べる:大きく合わないなら、どこかがズレています
  • 大きな金額の行から見る:数万円以上の入出金を、1つずつ確かめる
  • 口座やカードを新しくつないだ月は、とくに注意:過去の明細がまとめて取り込まれ、二重になりやすいです
  • アプリの中で直す:別の表で計算しなおすのではなく、家計簿アプリの分類そのものを直しておくと、次からも正しく集計されます

まとめ

  • 自動の家計簿でも、二重に数えたり、消えたりすることがある
  • わが家では、収入が約300万円多く見えていた
  • 自分の口座どうしは「振替」、重なる引き落としや立替は「計算対象外」
  • 「収入 − 支出」と貯金の増え方を比べると、ズレに気づける

この記事はわが家の記録です。アプリの操作は、時期やプランによって変わることがあります。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール