第4章・住まいと車

住宅ローンの繰上返済は、控除が終わってから考える。それまでは投資と現金を優先

住宅ローンを組むと、「早く返したほうがいいのでは」と考える人は多いと思います。借金は少ないほうが気持ちが楽なのはたしかです。

わたしは、住宅ローン控除がある間は繰上返済をしない⁠と決めています。そして、控除が終わったら、繰上返済を考える⁠つもりです。この記事では、その理由を書きます。

この記事でわかること 今は繰上返済をしない理由/控除が終わったあとの考え方/繰上返済を考えたほうがいいとき

1. 金利が低いあいだは、返すより増やすほうが有利になりやすい

わが家の住宅ローンは変動金利で、金利は1%前後です。繰上返済は、その金利の分だけ得をする⁠のと同じです。

いっぽう、投資は長い目で見ると、年に数%増えることが期待できます(⁠「複利は「早く始める」ほど効く」⁠)。値下がりすることもありますが、ローンの金利が低いあいだは、返すお金を投資に回したほうが、増える見込みは大きい⁠と考えています。

2. 住宅ローン控除がある

住宅ローン控除は、年末の借入残高の0.7%⁠が、税金から引かれる制度です。繰上返済で残高を減らすと、控除も減ってしまいます。

金利が1%前後で、控除が0.7%⁠なら、実際の負担はかなり小さくなります(⁠「住宅ローン控除の1年目は確定申告が必要」⁠)。控除がある期間に急いで返す理由は、あまりありません。

3. 現金を手元に残しておきたい

繰上返済をしたお金は、もう戻ってきません⁠。急に仕事を失ったり、病気になったりしたとき、手元の現金が少ないと困ります。

ローンを借りたままでも、現金があれば暮らしは守れます。でも、ローンを返して現金がなければ、生活費に困ることがあります。わたしは、生活防衛資金と投資を先に⁠と考えています(⁠「生活防衛資金は「何か月暮らせるか」で決める」⁠)。

借金を早く減らすより、「もしものときに困らない形」を先に作る。

4. 控除が終わったら、繰上返済を考える

控除が終わると、繰上返済で減らせる利息を、控除で取り戻すことはできなくなります。そこで、控除が終わったあとは繰上返済を考えています⁠。

ただ、残りを一度に全部返すのは、わが家には現実的に難しいです。生活防衛資金は手元に残したまま、返せる範囲で返す形になると思います。そのときの金利や家計を見て決めるつもりです。

5. 団信があるのも理由のひとつ

住宅ローンには、ふつう団体信用生命保険(団信)⁠がついています。借りた人が亡くなると、ローンの残りはなくなります。ローンが残っていることが、家族を守ることにもなっています(⁠「生命保険は「収入保障保険」」⁠)。

6. 繰上返済を考えたほうがいいとき

  • 住宅ローン控除が終わったとき:わが家はここで繰上返済を考えます
  • 金利が大きく上がったとき:借りている利率が、投資で期待できる増え方に近づいてきたら、返すほうが有利になります(⁠「変動金利の「5年ルール」と「125%ルール」」⁠)
  • 退職のときに、ローンがたくさん残りそうなとき:年金生活で返済を続けるのが重いなら、計画的に減らしておきます
  • 借金があることが、どうしても気持ちの負担になるとき:心が楽になるのも、大事な価値です

まとめ

  • 金利が低いあいだは、繰上返済より投資のほうが増える見込みが大きい
  • 住宅ローン控除がある間は、残高を減らすと、税金が安くなる分も減る
  • 現金を手元に残し、生活防衛資金と投資を先にする
  • わが家は、控除が終わったら繰上返済を考える。一度に全部ではなく、現金を残せる範囲で
  • 金利が大きく上がったときや、退職時に多く残りそうなときも、繰上返済を考える

この記事はわたしの考え方です。金利や家計の状況によって、向いている方法はちがいます。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内で共働き・子ども1人と犬1匹の会社員。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール