第5章・収入を増やす

あなたの時間単価はいくら? 求め方と、通勤時間まで入れると見えてくる「本当の時給」

「年収はいくら?」⁠と聞かれたら、すぐに答えられる人は多いと思います。でも、「⁠1時間あたり、いくら稼いでいる?⁠」⁠と聞かれると、意外と答えられません。

この1時間あたりの金額が時間単価⁠です。年収だけでは見えない、働き方のちがいが見えてきます。

この記事でわかること 時間単価の求め方/通勤時間まで入れる理由/年収が低いほうが1時間あたりは高い例/計算ツール

1. 時間単価の求め方

時間単価は、1年の手取り÷1年で働く時間⁠で求めます。

1年で働く時間は、

  • 1日の勤務時間(休けいをのぞく)+残業
  • ×出勤日数(365日−年間休日)

で計算します。

たとえば、1日8時間・残業1時間・年間休日120日なら、出勤は245日、働く時間は2,205時間⁠です。手取りが400万円なら、時間単価は約1,814円⁠になります。

2. 通勤時間も入れると、「本当の時給」⁠が見える

通勤している時間は、給料は出ませんが、会社に行くために使っている時間⁠です。わたしは、これも入れて考えるようにしています(⁠「転職先を選ぶ条件」⁠)。

さっきの例で、片道1時間かかると、1年で490時間⁠が行き帰りに消えます。これを入れると、時間単価は約1,484円⁠まで下がります。

時間 時間単価(手取り400万円)
働いている時間だけ 2,205時間 約1,814円
通勤もふくめる 2,695時間 約1,484円

3. 年収が低くても、時間単価は高いことがある

2つの働き方を比べてみます。

A B
手取りの年収 400万円 380万円
1日の勤務+残業 8時間+1時間 8時間(残業なし)
年間休日 120日 125日
片道の通勤 60分 20分
通勤もふくめた時間単価 約1,484円 約1,827円

年収はAのほうが20万円高いのに、時間単価はBのほうが2割以上高い結果になりました。Bは、そのぶん1年で600時間以上⁠、自分や家族のために使える時間が多いということです。

年収が高いかより、1時間あたりいくらか。そして、残った時間を何に使えるか。

4. 時間単価は、こんなときに使える

  • 転職先を比べるとき:年収だけでなく、残業・年間休日・通勤時間を入れて比べる(⁠「転職先を選ぶ条件」⁠)
  • 「時間を買う」買い物を考えるとき:家事を減らす家電は、浮いた時間に時間単価をかけると、元が取れるかの目安になります(⁠「お金をかけてよかった家電」⁠)
  • 副業を考えるとき:その時給がいまの仕事の時間単価より低いなら、本業で上げる方法も考える

5. 計算ツール

自分の数字を入れると、その場で計算できます。

自分の数字で計算してみるあなたの時間単価はいくら?

まとめ

  • 時間単価は「1年の手取り÷1年で働く時間」
  • 通勤時間も入れると、本当の時給が見える
  • 年収が低くても、残業が少なく通勤が短ければ、時間単価は高いことがある
  • 転職先の比較や、時間を買う買い物の判断に使える

この記事は計算の考え方の説明です。手取りや働く時間は人によってちがいます。

この記事を書いた人:管理人のこつこつ
都内に住む共働きの会社員。家族は妻と子ども1人、それに犬が1匹。家計と配当の記録を、自分で作ったアプリで計算しています。 くわしいプロフィール